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西武鉄道 安比奈線 (3)

訪問日 2008/08/31 同行者:大師匠、ギルさん          カメラ:Nikon D70・Panasonic FX01

安比奈線の廃探も半分を過ぎて、いよいよ後半へと突入した。
行く手には安比奈線を紹介している記事で必ず取り上げられる森が見えてきた。今日のような真夏日には木陰は一休みするには絶好の場所のはずなのだが・・・。

安比奈線 路線図 クリックで別窓拡大
F地点付近

前方に見えてきたのが有名な森だ。
森の中に続く赤錆びた線路は、いかにもな雰囲気なのだ。
再び草ボーボーだ。
もうズボンの裾は泥だらけである。
草むらが途切れると、そこは舗装路。
レイルはそのまま埋められている。
沿線もだんだんと宅地化が進む。
伸び放題の草に隠れて水渠があった。
珍しくコンクリの架線柱。
ほとんどが木製だが、何本かはコンクリ製のがある。
これは廃線(休線)後に何らかの理由で立替えられたのだろう。

この辺りは全くレイルは見えない。並行する道路があったので、そちらを歩く。
ようやく森に辿りついた。
手前には、また道が横切っている。
今まで何箇所かこういった踏切があったが、警報機や遮断機といった設備は、国道16号以外では見当たらなかった。
当時は必要ないくらいの時代だったのだろうか。
G地点
では、森に入ってみよう。
中に入るとヒンヤリとして気持ちがいい。
映画「スタンドバイミー」の1シーンに似ているとよく例えられるが、確かにそんな雰囲気である。
森の中は先ほどまでの炎天下と違って、とても涼しく過ごしやすかった。
が、そこはヤブ蚊の巣窟だった!
そして、下ばかり見て歩いていると女郎グモの巣が顔面に・・・。
真夏の廃探は害虫にも悩まされる。
涼しいのでゆっくりしていたかったのだが、何十箇所も刺されてしまうので、そうもいかず。
我々は急いで森を抜け出した。
その先には綺麗に舗装された道路があった。
ここではレイルが切られていた。
池部用水橋梁
道路を渡ったところで、いきなり目に飛び込んできた!
(2)で紹介した「葛川橋梁」に次ぐ長さの橋だ。
作りは葛川橋梁と同じガーダー橋で、こちらのほうが長さは短い。
上にあがってみる。
40年の年月が枕木を腐らせているが、レイルはまだまだしっかりしている。
近づいてみた。
錆びてはいるがガーダー部分はまだしっかりしていて、人が乗ったくらいではびくともしないだろう。
さて、先へ進むにはこの用水を渡らなければならないが、ご覧のような状態だ。
この状態を見て大師匠が「ここはアマゾンか」って。
確かにこの水色はアマゾンっぽい。ドボンしたらどこまで浸かっちゃうのか分からない。少なくとも足首くらいじゃ済みそうも無い。

とる道は2つ。上の錆びたガーダー橋を行くか、誰が掛けたとも分からない、このヤバそうな木橋を行くかだ。
渡りきったところから振り返って。
結局、大師匠と私は下を、ギルちゃんは上を渡った。
下の板っ切れは、渡っているときに
グラっと来て、ドキッ!
心臓に悪いぞ、コラ!
ここは上を行くのが正解だろう。
池部用水橋梁を過ぎて、いよいよ残りあとわずか。
はたして安比奈駅跡はどういう状態になっているのだろうか。我々の期待は高まる!

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