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西武鉄道 安比奈線 (2)

訪問日 2008/08/31 同行者:大師匠、ギルさん          カメラ:Nikon D70・Panasonic FX01

南大塚駅を出発して国道16号線を渡り、家庭菜園化した区間を抜けた我々は、さらなる遺構を求めて先へと進んだ。そこで我々が目にしたものは・・・。

安比奈線 路線図 クリックで別窓拡大
赤間川橋梁手前地点

ここにも一応レイルが残されている。
枕木をそのまま埋めて舗装しちゃったのだろうか。
道路を渡った側から撮影。
写真で見るとどこにでもある街角の風景って気がしないでもない。
交差する道路を渡って、再び草むらに突入! ここからは家庭菜園になっていないようだ。

ん? 大師匠とギルちゃん、何見てんの?
おお! これは!!
って単なる草ボーボーの草むらみたいだけど、実は
赤間川橋梁なのだ。

え?分からないって? ごもっとも。
葛(くず)が繁茂して、すっかりカモフラージュしちゃっている。
では横から見た写真を
あはは、これでも分からないな。
やはり真夏に来たのは失敗だった。
赤間川橋梁の先は人の手が全く入っていない状態で、すごい草むらになっていた。
架線柱が立っていることで、かろうじて線路敷きが判別できる。
そして橋梁二連発だ!

これは葛川橋梁


赤間川橋梁がダメなら、葛川橋梁があるぞ!

とても短い赤間川橋梁に比べて、こちらの葛川橋梁は結構長い。
ギルちゃん接近中
この堂々たる姿はどうだ!
40年もの間、全くメンテナンスされず、真っ赤な錆を身にまとい、おまけに枕木は朽ち果てる寸前となっても、これだけの存在感を漂わせている、葛川橋梁。
安比奈線には数箇所の橋梁があるが、この葛川橋梁が最も長い。
橋のたもとを見てみる。南大塚方向を振り返って撮影。
しっかりと築堤が築かれて、安比奈線の存在を主張している。
安比奈方向にも田んぼの中を線路は続く。
40年前までは、轟音を立てて貨物列車が渡っていたのだ。

目をつぶると橋を渡る列車の音が聞こえてくるようだ。

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢のあと
さて、列車は渡ってこないが人は渡るぞ。

慎重に渡る大師匠

モーちゃんには絶対渡れないな

下に流れる葛川はコンクリで護岸されて、水量もわずかしかない。
なのにこんなに長い橋が必要なのか?
40年前はもっと水が多い大きな川だったのだろうか?

枕木は腐っているが、下の鉄骨はしっかりしたものなので、渡るのに全く不安はない。ただ足の置き場は気をつけないと、枕木が「ボキッ」といきそうだ。
渡りきってから振り返ってみる。
う〜ん、まさしく廃だ。
もうこの辺りは全くレイルは見えない。左右には本物の田畑が広がっているので、線路敷きで家庭菜園の必要は無し。

また交差する道路があるようだ。
昔からそのままといった風情の踏切跡だ。
きっと休止になった40年前とさほど変わらないのだろう。
お、橋・・・ってほどのものじゃないな。
横断下水渠

現役時はここに枕木がありレイルを支えていたのだろう。
線路はまだまだ続く。
この辺りで半分来たくらいだろうか。
天気予報では曇りだったのだが、ときおり陽もさしてとても蒸し暑い。
飲み物はあっという間に温くなって、美味しくない。
大師匠の持っている水筒に入っている氷が「カランカラン」と涼しげな音を立てている。
とっても美味そうだ・・・。
線路端にはヒマワリが元気に咲いていた。
長瀞川橋梁

短いが、これもれっきとした橋梁なのだ。
一跨ぎに出来そうな川。長瀞川なんて名前だともっと雄大な感じを受けてしまうのは、秩父にある長瀞を思い浮かべてしまう埼玉県人のサガだろうか。
長瀞川橋梁を渡ると、またすぐに道路が交差する。
ここにもちゃんとレイルはあった。
長瀞川橋梁を渡った先もやはり草だらけだった。
遥か先に森が見える。あれが有名な森だろうか。
安比奈線の廃探も半分を過ぎた。かなりの暑さに3人ともバテぎみであったが、終点を見届けるべく先を急いだ。

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